こだまさんの「例の本」読みました20170122

あけましておめでとうございます。

 

わたしはこだまさんの『 塩で揉む 』というブログが好きで、更新を楽しみにしています。初めて買った同人誌はこだまさんが合同で出された『なし水』でした。通販で注文して備考欄にブログを読んでいることやその感想を書こうと思ったのですが、緊張して結局「楽しみにしています」としか書けませんでした。こだまさんの文章は、ひんやりしたすべすべの石みたいな感じがします。フフッと笑えることが多いけど、「あの気持ちやあの感覚を文章にしてくれてありがとう」と思うこともあります。なんとなく調子が悪くて病院に行ってみたら診断名がついて安心する、みたいな感じです。

 

そのこだまさんの「例の本」http://www.fusosha.co.jp/special/kodama/ が出版されました。近所にはありませんでしたが京都の丸善で見つけました。レジ前に二列で平積みされていて、(おお、推されている……)とうれしかったです。家ですぐ読んでしまうだろうと思ってカバーは断りました。話がそれますがわたしはコンビニでお弁当を温めてもらったり肉まんやからあげを注文したりできません。温めてもらう間いたたまれなくなるし、どのタイミングで肉まんくださいと言えばいいのかわからなくてとても恐ろしく感じるからです。だから本のカバーもしてもらったことがありません。結果的にはいつもどおり断っただけなのですが、満足しています。装丁がきれいなのでカバーなしでよかったなと思っています。

 

というわけで、先ほど読み終えたので感想文を書きます。ネタバレもあります。

こだまさんが大学生になって、後に結婚する人と付き合い始めるのですが、そこで「自分が好きになった人と付き合うこともできる。そんな今まで考えたことのなかった道が突然目の前に拓けた。ふつうの人には当たり前の感覚が、私には長らく欠落していた。」と気がつきます。この「道が突然目の前に拓けた」感覚をわたしも知っているので、その嬉しさとそれまで自分が我慢していたことに気づかなかった哀しさのような悔しさのようなものが混ざった気持ちがよみがえりました。いい子でいようと無意識に自分の気持ちを押し込めて、人を羨ましく思うけど自分にはできないことだからと諦めていました。道が拓けたあの時にわたしの人生が始まったと思っています。

 

ミユキという女の子とのエピソードがいくつかあります。ミユキは、こだまさんが担任するクラスで学級崩壊を主導していました。そんなミユキとのエピソードがいくつもあるのです。一緒にドライブ(というと語弊があるけど……)もします。上手く言葉にできないのですが、ミユキとのエピソードがいくつも書いてあることが嬉しかったというか、読んでいるわたしが救われたような気分になりました。

 

ちょっと時間を置いてからまた読もうと思います。

せみ